四方山噺日常録-Retreat Daily Record-

仕事を離れた人間が気ままに過ごす日常録

夕暮れと緑

家の近くを歩いていると、徐々に淡いピンク色よりもみずみずしい緑色が際立つようになってきた。桜舞う季節を見送るときが、あっという間に近づいてきている。

ちょうど良く過ごしやすい気温の中、買い物袋を持ちながら家路につく夕暮れ時。いつもより少しだけゆったりと歩きながら、刻々と変わりゆく空の色と緑が織りなす風景を満喫する。

夕暮れが訪れると、自然の色彩が深みを増し、緑が特に美しく見える。夕日が空の端に沈もうとする時、木々の葉が夕焼けの光に照らされ、まるで緑色の宝石のように輝く。

澄み切った青さに黄金色の光が差し、徐々に茜色に染まっていく空。変化する空の色に映える緑の美しさは、心を癒し、明日への活力をもたらしてくれる。

夕暮れの静けさの中で、木々の葉が風に揺れる様子は、穏やかな時間の流れを感じさせる。俗に、緑を見るとリラックス効果があると言われているが、この穏やかな時間の流れこそが、心が落ち着かせ、気分を解してくれるものなのだろう。

今日は昨日よりも風が穏やかで、歩いているうちに心が軽やかになっていくのを確かに感じた。忙しさやストレスから離れ、自然を見ながらゆったりと過ごす時間を、これからも大事にしていきたい。