四方山噺日常録-Retreat Daily Record-

仕事を離れた人間が気ままに過ごす日常録

シャツを羽織って

今日も、明日も暖かい。

最近、天気予報で予想気温を見ると、毎日のようにそう考える。

お洗濯日和、お散歩日和、お出掛け日和、色々と思い浮かぶ天気だ。ごく薄手のニットだと、汗が滲むような気がするお日柄の良さ。

こういう晴れた日には、シャツを羽織って外に出たい。クローゼットを開けると、先月までなかなか出番がなかった薄手のシャツたちが衣替えによるバトンタッチを済ませ、出番を待っている。

私の中で、お出掛けスタイルの定番といえば、「シャツとデニム」の組み合わせだ。ジーンズと一緒に。スカートでちょっと気取って。デニムジャケットでカッコよく。どんな雰囲気のスタイルにも合わせやすいので、無地からストライプ、チェックなどの柄物まで、お気に入りのシャツがクローゼットには揃っている。

中でも、どんな色のボトムスにも合う「白シャツ」は、着丈からポケットのデザイン、材質がわずかに違う、様々な種類の白がクローゼットに並んでいる。

どの白シャツを選ぶかは天気や場面、気分による。「白シャツなんて洗い替えがあれば充分じゃない」という方もいるかもしれないが、シャツを愛してやまない1人として、「充分じゃない」と主張したい。

『白って200色あるねん』と、一時期話題になった言葉にあやかれば、「白シャツって200種類あるねん」という気持ちだろうか。

さて、今日はどの白シャツを着ようか、とクローゼットを開けて考えていると、白の次には「黒シャツ」が視界に飛び込んでくる。黒シャツもまた、着丈や材質が少しずつ違うお気に入りが、白シャツ程の枚数ではないが並んでいる。

そういえば『黒は300色』って、あの方は言っていたな、と考えつつ、お気に入りのサラッとした生地感の黒シャツを手に取り、その場で羽織る。クローゼットでスタンバイ中の白シャツたちから「えーっ」という声が聞こえてきそうだ、と思いながら、今日もお散歩や買い物に出掛けていく。最近はそんな日々を過ごしている。